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新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その3 ~各曲の違い②~

2017年07月19日 [ BATLES lp Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band アルバム サージェント ビートルズ ペッパー ペパー リミックス レコード 感想 歌詞 解説 50周年 ]

■前回からの続き

 

レコードでいえばA面の後半、

前回からの続きになります。

 

まだ見られていないという方は

下記の方から見てみてください。

新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その4 ~曲の違い①~

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その3 ~各曲の違い②~

5.Fixing A Hole

ヴォーカル:ポール

 

哲学的な歌詞が印象的なポールの作品です。

 

「穴を直す(修理する)」というタイトル。

 

「穴を埋める」と訳してしまうと日本語では

「何らかの落ち度があって挽回する」という

余分な意味が加わってしまうのでお奨めしません。

 

では何のために穴を直すのか…。

 

“I’m fixing a hole where the rain gets in

and stops my mind from wandering

where it will go.”

 

「それが行きたい所へ彷徨える様にするために。」

 

「それ」は「自分の心(my mind)」のことなのか、

「状況を表すit」なのかで解釈が異なります。

 

解釈の主流はmy mindの代名詞という方でしよう。

 

“Fixing A Hole”

リマスター盤と比較、リミックス盤との曲の違い

 

ハープシコードは左側から、

ギターとコーラスが右から聴こえるリマスター盤。

 

新しいアルバムではイントロの

ハープシコードは音階の高低で左右に別れ、

右にあったギターが少し中央に近づいています。

 

各楽器がそれぞれ個別の音に

分離されているので音の明瞭度がアップ。

 

特にピアノの原型ともいえるハープシコードが

リマスター盤と比べ、かなり綺麗な音色で聴こえてきます。

 

2:38 remix stereo 2017

2:38 remaster stereo 2009

2:37 remaster mono 2009

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その3 ~各曲の違い②~

 

6.She’s Leaving Home

ヴォーカル:ポール

 

新聞に出ていた家出少女の記事から

ヒントを得て、ポールが書いた曲。

 

「イエスタデイ」「エリナー・リグビー」に続いて

ストリングが特徴的な曲です。

 

“She’s Leaving Home”

リマスター盤と比較、リミックス盤との曲の違い

 

ハープは右、チェロが左。

 

ヴォーカルはセンターから

というのは両方の盤では変わらず。

 

音像はリマスター盤に準じていますが、

リミックス盤で明らかに異なるのが曲の速度。

 

リマスター盤よりも遅くなり、

モノラル盤でのテープスピードに

ほぼ合わせています。

 

コーラスは上方から聴こえ、

左右へ拡がっています。

 

 

ココが一番の聴きポイント。

 

個人的な感傷になってしまうのですが、

この曲はぜひとも

スピーカーで聴いていただきたい。

 

というのも

「スポットが当たったステージで、一人歌うポール。

そのポールに向かって、包み込むような優しさで

天国からコーラスを投げかけているジョン」

という光景が浮かぶからです。

 

今回のリミックス盤の中で

私が最もお薦めしたいのは、この曲になります。

 

3:26 remix stereo 2017

3:26 remaster stereo 2009

3:35 mono remaster 2009

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その3 ~各曲の違い②~

 

7.Being For The Benefit Of Mr.Kite

ヴォーカル:ジョン

 

レコードではA面、最後の曲となります。

 

サーカス風の曲調なのは、

ジョンが骨董屋で買った

ヴィクトリア王朝時代に行われた

サーカスのポスターをモチーフに

この曲を創ったからだそうです。

 

もちろん、ジョンがメインの作品。

 

“Being For The Benefit Of Mr.Kite”

リマスター盤と比較、リミックス盤との曲の違い

 

今回のリミックス盤は、

右だけからしか聴こえなかった

ジョンのヴォーカルが中央へ。

 

間奏と終奏ではSE(効果音)が

クリアになったことで、

音像に「カラフル」さが増加しています。

 

特筆すべきはポールのベース。

 

少しぼやけていた音の滲みが取れ、

迫力が増しただけではなく

以前よりも音が弾んで聴こえてきます。

 

2:39 remix stereo 2017

2:39 remaster stereo 2009

2:38 mono remaster 2009

 

 

■まとめ ~ここまでの所感~

 

2009年発売ステレオ盤サージェントはそれぞれの曲で、

様々な音がいろんな方向から聴こえてきます。

 

個人的なイメージですが、当時の録音技術を

駆使した「音の魔法箱」という印象がありました。

 

このリミックス盤では

音で左右に散らばっていたメンバーたちが、

演奏した楽器の音を丁寧に整理し直しています。

 

ボーカルを中央に定位させ、

メンバーの楽器同士を紐づけることによって、

ロックバンドとしての原点となる音を

探し求めた感じがします。

 

オリジナルが発売されてからの50年後、

見事に現代の技術でメンバーの四人を

音で結束させることに成功しています。

 

リミックス盤プロデュサー、

ジャイルズマーチンはつくづく

「ロックバンドとしてのビートルズが好きだなぁ」

と感じることができました。

 

今回も最後までお付き合いいただき

誠にありがとうございます。

 

さぁ、みなさんも

新しくリミックスされたこのアルバムで

THE BEATLESバンドサウンドの一体感を

「音の塊」として感じとってみてください。

 


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