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新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その6 ~録音技術~

2017年06月14日 [ BATLES lp Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band アルバム サージェント ビートルズ ペッパー ペパー リミックス レコード 感想 歌詞 解説 50周年 ]

 

■サージェント50周年盤、マスターテープの謎

 

BEATLES のアルバム

“Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band”の

マスターテープは複数存在します。

 

「ステレオ・ミックス」と

「モノラル・ミックス」の二種類です。

 

今回発売されたサージェント50周年記念盤は

さて、どちらのマスターテープが

使われたのでしょうか?

 

2017年4月10日、英国で行われた

50周年記念盤発表イベントで

プロデュサーを務めたジャイルズ・マーティンが

インタビューに答えています。

 

モノ・ミックスの

「4トラックのマスターテープを使った」と。

 

個人的に衝撃が走りました。

 

私にとっての新事実が発覚。

 

「ステレオ・ミックス」のマスターテープは

2トラック(チャンネル)で、

「モノラル・ミックス」は1トラックで

記録されているものだと、

私自身ずっと信じていました。

 

それは完全な思い込みであり、

私にとって衝撃的な真実。

 

ジャイルズ・マーティンは50年前に制作された、

4トラックのマスターテープから現代の録音技術で

12トラックや16トラックに分解したそうです。

 

それらを基にリミックスを行い、

新しいステレオ・ミックスを完成。

 

その目的は…

 

「ビートルズが認めたモノラル・ミックス」に

近づけるために。

 

では、なぜビートルズは認めてなかったのか?

 

そちらの疑問については、

以下の記事でまとめています。

 

ご興味があれば、是非、以下の記事もご覧下さい。

お楽しみいただけると思います。

(現在、サイト内レビューで第1位)

新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その1 ~目指したモノは?曲の違いは?~

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その6 ~録音技術~

 

■「オリジナルステレオ盤」と「50周年記念盤」の聴き分け方は?

 

50年前、ビートルズはステレオ・ミックスに

立ち合わなかったというのが通説。

(実際には“A Day In The Life”のステレオ・ミックスダウンに立ち会っています)

 

当時の日本とは異なり、

英国のレコードプレーヤーは

モノラル再生が中心でした。

 

ジャイルズの父親、ジョージ・マーティンは

4トラックのマスターテープから、

例えば、右寄りにヴォーカル、

左寄りに楽器という風に分けた状態で

ステレオ・ミックスを制作していました。

 

理由はステレオ盤を

モノラル・プレーヤーで再生した時に

良い音が出るように工夫していたのです。

 

ステレオで録音されたレコードを

モノラルプレーヤーで再生???

 

どれだけ、この時代の英国は

モノラル中心だったのでしょう。

(日本は既にステレオ全盛の時代であった…。

詳しくは新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説その7~レコードの時代~

見てみてください。

たっぷり調査に時間を費やした、自称の「力作」)

 

オリジナルステレオ盤、サージェントに関しては

効果音や楽器の種類が増えて

録音が複雑になっており、

ヴォーカルが中央から聴こえる曲が

多くありません。

 

サージェントの「オリジナルステレオ盤」と

「50周年記念盤」の聴き分け方の一つは

真ん中からヴォーカルが聴こえるかどうかが

聴き分けのポイント。

 

CDでは2009年に発売されたリマスターで、

音が良くなった

「ステレオ盤オリジナル・ミックス」を

聴くことができます。

 

remaster stereo 2009

 

ジャイルズ・マーティン、50周年盤の偉業は

それぞれの音を鮮明にし、

まずはヴォーカルを中央に定位させ、

楽器を左右(一部中央)に振り分けることで、

現代的なステレオミックスを実現したことです。。

 

 

余談にもなりますが、

英国のファーストプレスと呼ばれる

「オリジナルステレオ盤」のレコードで、

音の状態が良いものが多くありません。

 

おそらく当時、ステレオ盤のレコードを

モノラルのカートリッジ(レコード針)で

聴いていたのでしょう。

 

ステレオのカートリッジは

上下にも左右にも動きます。

 

当時のモノラルカートリッジは左右には動くが、

上下に動くものは少なかったはず。

 

上下に動かないことが原因で

レコードの溝が削られ、

目視できない細かい傷がついたものが多く、

それが理由で音の状態が良いものが

少ないのではないでしょうか?

 

「中古は見た目が美しくとも、

聴いてみなければ解らない」

という「レコードあるある」になります。

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その6~録音技術~

 

■まとめ

 

50年前、サージェントが発売された英国では

モノラル再生が中心。

 

ステレオ盤のレコードもモノラルで

再生されていたのではないでしょうか。

 

それに合わせてステレオ盤もモノラル再生で、

よい音に聴こえるように

ミックスされていたという事実。

 

そういう訳で、今までサージェントのステレオ盤の

メインヴォーカルが中央から

聴こえる曲の数が少なかった。

 

今回発売された50周年盤はステレオ史上、

初めてサージェントのヴォーカルが

中央から聴こえるということと、

各音がクリアになっています。

 

今回のサージェント50周年盤は、

50年前に制作された

「4トラックのモノラルマスターテープ」を

使って現代の技術で生み出された

新しいステレオ盤なのです。

 

今回も最後までお読みいただき、感謝いたします。

 

さぁ!

 

あなたも二つのサージェントステレオ盤を

CDで聴き比べしてみませんか?

 


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