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新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その1 ~目指したモノは?曲の違いは?~

2017年06月03日 [ BATLES lp Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band アルバム サージェント ビートルズ ペッパー ペパー リミックス レコード 感想 歌詞 解説 50周年 ]

■新しくなった音、一番の特徴は?

 

2017年526ついにBEATLES

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band

50周年記念アルバムが発売されました。

 

『こんなビートルズ、聴いたことない』

というのが、

このアルバムを宣伝するために選ばれた、

オフィシャルコピー(広告文言)です。

 

今までにこのアルバムを聴いたことがある人は

「オレだってロック界の金字塔、

サージェント…くらいは聴いたことあるぜ!」

とツッコミたくなりますよねぇ!

 

関西弁で表現するなら

「聞いたことあるワイ!」という感じですかねぇ。 

こんなに世界中で有名なビートルズの中でも、

 

最も代表作に選ばれることが多いアルバム

サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド

がなぜ?

『聴いたことない』という大上段からの

決め付けが烈しいコピーになるのでしょうか?

 

宣伝コピーに嘘や大げさがあれば、

どんな大企業であっても

JARO(日本広告機構)に

通報されるリスクが発生します。

 

そんなリスクを冒してまでも、

この様なコピーで勝負する発売元

ユニバーサルミュージックの根拠は?

 

その疑問に対して

順番にお答えしていきたいと思います。

 

今回発売された「サージェント50周年版」の

一番のスゴイ特徴は・・・

ズバリ、

新しく“ステレオ盤をリミックス”

したということです。

 

一般の方には馴染みの浅い、

音楽業界のなかで独自に使われてきた用語である

リミックスとはどういう意味なのでしょうか?

 

それは…

“ミックスを再度改めてやり直す”ということ。

ミックスとは録音されたボーカルや各楽器の音、

効果音などの音源を混ぜ合わせて

一つにまとめて、仕上げるスタジオでの作業。

 

それぞれの音の音量や音質を整え、

全体的な音楽の聴こえ方を最終的に調整します。

 

そしてミックス作業(Mixing)が終わると、

完成形であるマスターが作られます。

 

そのマスターを基にCDなどの

メディアへプレスされて、市場に流通します。

 

ミックスが異なれば、同じ曲を聴いた場合でも、

ガラリとその曲の印象が変わります。

 

直接的には作業する人や

 

ミックス自体に使う機械などで変わります。

 

さらに時代の進化によって

再生機器が変わるとリミックスが行われます。

 

例えば、ビートルズの映画が

DVDやBDで発売されると、

 サラウンド用に5.1チャンネルの

リミックス作業が必要になってきます。

 

異なるミックスは“バージョン違い”や

“別バージョン”とも呼ばれます。

 

今回発売された曲は

Sgt.Pepper’s …2017 stereo remix”とか

” Sgt.Pepper’s …stereo ver.2017”という

表記で今後区別されると思います。

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その1 ~目指したモノは?曲の違いは?~ 

 

■ステレオ・リミックスのリリース背景

 

時は音楽再生メディアが

レコード中心の時代にまで遡ります。

 

CDが発明される前の時代、

もっぱら音楽を聴くメディアはレコードでした。

 

過去、レコードが全盛の時代、

ビートルズ曲には様々なミックスが存在しました。

 

同じ曲名でも

「モノラルとステレオ」

「シングルとアルバム」

「英国発売盤と米国発売盤」などで

異なるミックスが沢山ありました。

 

当時、レコードは

モノラル・ミックスと

ステレオ・ミックスの

二種類を発売していました。

(アビーロードとレット・イット・ビーは

 ステレオ・ミックスのみの発売。)

 

モノラル版を聴くと、

スピーカーが2つあっても

左右からまったく同じ音が聴こえてきます。

 

ビートルズはミックス作業の完成形を

最終確認まで行うアーチストでした。

 

録音作業だけでなく、レコードになったときに

「どういう風に聴こえるか」までを

自らで確認していました。

 

但し、ここからが重要です。

 

ビートルズはミックスされた曲の確認は

モノラルしか立ち会っていません。

 

当時、ビートルズがOKを出した音は

モノラル・ミックスだけです。

 

なんと、ステレオ・ミックスは

ほぼスタジオのスタッフに任せていたのです。

 

事実、当時のサージェントに関して、

ミックスの作業日数は、

モノラルで3週間で、

ステレオは3日間だったらしいです。

 

日数の違いだけでも、

ビートルズの作品に対する仕上がりに対する

思い入れとこだわりが窺えますね。

 

これらの理由も含めて

ビートルスのオリジナルといえば

“英国発売のモノラル版レコード(テープ)”

というマニアの人が多いのも事実。

 

そうなんです。極論になってしまいますが、

ビートルズが認めた音の仕上がりは

“イギリスで発売されたモノラル版”

だけということになります。

 

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その1~目指したモノは?曲の違いは?~ 

 

■親子愛の結晶、”モノ”まねステレオ・リミックス

 

今回発売されたアルバムのミックス担当者の一人に

ジャイルズ・マーティンが参画しています。

 

彼は元ビートルズの敏腕プロデューサー、

ジョージ・マーティン(故人)の息子さんです。

 

父親のジョージは

「もう一人のビートルズ」とか

5人目のビートル」とも呼ばれています。

 

英国のエリザベス女王から勲章も授かっています。

 

ジャイルズ・マーティン自身は

ビートルズファミリーの正統な血統を持った、

数少ない後継者なのです。

 

50年前、父親が携わった

ビートルズ公認Sgt.Pepper…モノラル・ミックス。

 

ジャイルズ・マーティンは

父親の遺した作品に忠実であり、

誠実でかつ、丁寧な仕事を成し遂げました。

 

今回、発売された50周年記念アルバムが

目指したところは、

「ビートルズが認めたモノラル・ミックス」。

 

その音に近づけるように

ステレオ・バージョンのミックスを

やり直したという事なのです。

 

まさしく温故知新、

”モノ”まねしたステレオ・リミックス

とでもいいましょう。

 

”マーティン家の親子愛”を想像しながら

聴くことのも、このアルバムの独自性。

 

 

新発売 ビートルズ サージェント   50周年 解説 その1 ~目指したモノは?曲の違いは?~ 

 

■まとめ

 

 

2009年に全アルバムがリマスターされ、

Sgt.Pepper…ステレオ版もCDで発売されました。

 

2009リマスターステレオ版との音の違いは?

 

それは、

ボーカルや楽器、効果音が

聴こえてくる位置(定位)

再生スピード(ピッチ)、

曲自体の長さ(時間)等々。

 

特に注目すべきは

メインボーカルがセンターから聴こえてくること。

当たり前なことの様ですが、

今までのビートルズのステレオ版の曲では

コレが少なかったのでした。

 

メインボーカルが前(センター)に出ることで、

個性豊かな四人、ビートルズという

バンドの「結束」が高まって聴こえる。

 

13曲、

それぞれの曲に手が加わっているのが

この記念盤の聴きどころ。

 

 (各曲についての詳細はコチラからどうぞ!新発売 ビートルズ サージェント 50周年 解説 その3 ~曲の違い①~

 

以上、それらの違いが

『こんなビートルズ、聴いたことない』という

コピーの正体でした。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

さぁ!あなたも一度、

聴き比べてみてはいかがでしょうか?

 


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